中枢神経領域における7テスラMRI/岡田知久(京都大学大学院医学研究科・脳機能総合研究センター)[全5頁]

映像情報メディカル 編

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産業開発機構株式会社

現在、診療では3 T-MRI装置が広く活用されるようになっている。1.5T装置と比較した優位性はほぼ確立しているが、日本において診療用機器として承認を受けた2005 年から13年が経過した。当初、3T装置では躯幹部の撮像は困難であり、その発展は脳画像から始まった。現時点では7T装置も同様であり、未だ脳を中心に計測技術開発が進んでいる段階である。技術的な困難はあるが、7T-MRIはヒト脳の構造や病理変化を可視化・解析する研究で用いられ始めている。本稿では、中枢神経領域における7テスラMRIについて紹介する。