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3Dイメージング技術は数十年以上前からある技術だが、最初の商用利用は、今世紀の初めに主要な映画製作会社が最新の高解像度(HD)ビデオカメラを使用して3Dで大ヒット映画を制作するようになったことがきっかけである。以来、この技術はコンシューママーケットだけでなくマシンビジョンにおいても急速に発展してきた。
さらに高度なレベルのプロセス監視や自動化が求められるインダストリー4.0 化の動きが、3Dビジョン技術導入の重要な推進力となっている。従来の2Dビジョンのアプローチでは、複雑な物体の認識や寸法測定に必要な精度を実現することはもはや不可能であり、現在広がりつつある人間とロボットが共同で作業するような環境では、複雑な相互の位置関係を認識する必要があることから、3Dビジョン技術導入が急務となっている。
本稿では、インダストリアルマーケットにおける3Dイメージング技術の種類と、Time-of-Flight(光飛行時間測定:ToF)が現在最も有望視されている理由、さらにToFに特化した最新のCMOSイメージセンサの開発状況について紹介する。