オーロラの話をしましょう

赤祖父 俊一 著

1,760円(税込)

誠文堂新光社

『オーロラは、どうやってできるの?』
誰もが一度は疑問に思ったことがあるのではないでしょうか。

毎年冬になると、オーロラを見に行く内容の番組や記事がテレビ・雑誌などで頻繁に紹介され、オーロラと言えば冬の定番企画です。

また、タブレットや携帯電話など電子デバイスが普及した近年では、オーロラ発生の一因でもある太陽フレアが引き起こす電波障害が、重大問題として身近なものになりました。

この太陽フレアについては、オーロラ研究においても重要な研究であり、太陽フレアの解明が進むとともにオーロラについても年々研究が進んでいます。

この本は、オーロラ研究における世界的権威・アラスカ大学の赤祖父俊一教授が「オーロラ」について解説した本です。

オーロラの起こるしくみを科学的に解説しただけでなく、赤祖父教授の60年にわたるオーロラ研究人生での苦労話やこれまでの研究成果および今後のオーロラ研究について、最新のオーロラ画像や研究資料でやさしく・わかり易く紹介しています。

山登りに夢中だった当時大学生の赤祖父教授が、登山道具を買うためのアルバイト先でひょんなことから「オーロラ」と出会い、オーロラ研究の世界的権威である教授に手紙を書いたところ、アラスカに呼び寄せられたエピソードや、『友好的な意見の不一致』と表現した科学者らしい友情の育み方など、心おどる「物語」にあふれています。

いたるところで、研究者のひらめきに触れ、彼らの頭の中を垣間見ることができる、科学好きはもちろん、理科が得意でない人でもワクワクしながら読み進められる内容になっています。

なお、本書は天文ガイドに連載した連載記事をベースに、加筆、修正および構成を変え書籍化したものです。

■目次
●第一章● オーロラという言葉との出会い
●第二章● オーロラの環
●第三章● オーロラの光と活動
●第四章● 人工衛星の活躍
●第五章● オーロラ発電機と電流回路
●第六章● オーロラ爆発と磁気嵐(リングカレント)
●第七章● 太陽黒点、太陽磁場、太陽圏、銀河の磁場
●第八章● 太陽面の爆発現象(フレア)とオーロラ
●第九章● オーロラ研究の将来と研究の仕方についての私見
オーロラ研究のおもな出来事
現在も活躍している観測衛星
オーロラ研究のために打ち上げた日本の観測衛星
観測データおよび画像ホームページアドレス ほか