非除染地帯―ルポ 3・11後の森と川と海

平田剛士 著

1,944円(税込)

緑風出版

東京電力福島第一原発の過酷事故発生から3年半が経過した。除染事業の予算消化とともに避難区域が再編され、周縁部から徐々に住民が戻り始めている。
 だが、除染対象から外れた「非除染地帯」の森・川・海では、今も大量の放射能が生態系をめぐり続けている。食物連鎖の流れに乗って、草木や虫や獣や魚たちの体を出たり入ったりしながら、セシウムは一向に消えてなくならない。
 被災地の「山の幸」「海の幸」はいつ元通りに戻るのか──答えを探して各地を歩き回った。
(2014.9)