季刊 刑事弁護96号(2018,winter)

季刊刑事弁護編集部 編

2,000円(税込)

現代人文社

[特集1]裁判員裁判で正当防衛を争う
 本特集の趣旨●田岡直博/出口聡一郎
 正当防衛をめぐる議論の現状―対抗行為に先行する事情と正当防衛状況●井田良
 正当防衛の成否が問題となった裁判例の分析―裁判員裁判における争点整理の実情を探る●田岡直博/出口聡一郎
 事例1:2人の”主役”によって獲得した正当防衛無罪判決●趙誠峰
 事例2:けんかの意思があったとして正当防衛が否定された事例●櫻井光政
 座談会:正当防衛の成否は何で決まるのか●井田良/遠藤邦彦/高野隆/田岡直博/出口聡一郎
 正当防衛を争う弁護活動の在り方―本特集のまとめに代えて●田岡直博

[特集2]袴田事件即時抗告審決定の批判的検討
 本特集の趣旨●豊崎七絵
 第2次再審請求審にかかる攻防―この4年間はいったい何だったのか●戸舘圭之
 袴田事件におけるDNA鑑定の正体●角替清美
 即時抗告審におけるDNA鑑定評価の問題点●田淵浩二
 抗告審決定の総括的検討●新屋達之
 再審請求事件における抗告審の審査のあり方●中川孝博

[この弁護士に聞く]
 鴨志田祐美●インタビュアー:河合郁

[刑事弁護レポート]
 50条鑑定が採用され心神喪失により無罪となった事例●林順敬

[単発論文]
 ヒューストン法科学センターの取組み(上)―日米の法科学の比較研究●平岡義博
 裁判員裁判における責任能力判断の変化(2)―判決一覧表の分析●田岡直博

[連載]
 アメリカン・プラクティス(1) ブロンクス・ディフェンダーズの弁護実践●大橋君平
 刑事弁護クリニック(7) 検察官に対する意見書●コメンテーター:中原潤一
 裁判員裁判事例研究シリーズ―スタッフ弁護士の実践から(21) 暴行と死亡結果との間の因果関係を争うべきか●法テラス本部裁判員裁判弁護技術研究室
 意外と使える国際準則(5) 障害のある人への合理的配慮●山田恵太
 法律実務家のための心理学入門(6) 司法取引と心理学●若林宏輔
 最新刑事判例を読む(7) 東京高判平29・11・17平成29年(う)第726号 詐欺等被告事件●中井淳一/吉井匡
 桜丘だより(65) 少年事件初体験●櫻井光政
 刑事弁護人として独立しました(7) 新たな刑事弁護人を募集!●中原潤一
 法律家のための犯罪学入門(35)  非行少年たちはどこに行ったのか(上)―少年非行減少の原因を探る●浜井浩一

[コラム]
 新人弁護士日記:とにかく会いに行け!●岡田康平

[文献紹介]
 実務に役立つ論文紹介●南川学
 ブック・レビュー:木谷明編集代表『憲法的刑事弁護―弁護士高野隆の実践』●後藤貞人
 ブック・レビュー:平田元著『刑事訴訟における片面的構成―事実認定と上訴をめぐって』●豊崎七絵
 ブック・レビュー:辻本典央著『刑事弁護の理論』●永松裕幹

当番弁護士制度運用状況集計表(2017年1月~12月)