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近年、強度変調放射線治療(intensity modulated radiation therapy(以下、IMRT))や画像誘導放射線治療(image guided radiation therapy(以下、IGRT))、強度変調回転照射(Volumetric Modulated Arc Therapy(以下、VMAT))といった高精度な放射線治療の普及が進んでいる。これらの高精度化した放射線治療は、放射線治療システムの高精度化や放射線治療計画システムの高機能化などにともない発展してきた。たとえば、IMRTでは放射線治療計画システムの線量最適化、線量計算が欠かせない。また、治療システムは高精度な制御が要求され、IGRT機能をもつことにより患者セットアップは高精度化した。一方で、照射技術の進歩とともにシステムが複雑化するという一面をもっており、システムにとって、時間・労力・コストの効率化は重要な課題となっている。メーカはこれらの課題に対してさまざまなアプローチで向上を試みている。
本稿では、弊社が扱う最新のトモセラピー治療システム『ラディザクトシリーズ』と放射線治療計画システム「RayStation」の最新情報について紹介する。