CTデータをベースとした3D術前計画システム「ZedView」/株式会社レキシー[全4頁]

映像情報メディカル 編

500円(税込)

産業開発機構株式会社

ZedViewは約17年前にCT断層データより3次元のサーフェスデータを再構築するために開発されたソフトウェアである。現在放射線科で使われているシステムではボリュームデータが主流であるが、サーフェスデータは近年話題の3 Dプリンタで利用可能であり、販売当初より頭蓋欠損のカスタムプレートのための頭蓋データ作成などで活用されていた。
また血管の流体解析や加重シミュレーション等の物理シミュレーションのベースデータとしても利用されている。
現在ZedViewには整形外科における手術手技ごとのモジュールを追加することで術前計画システムとして利用可能である。モジュールはTHA(ZedHip)、TKA(ZedKnee)、Spine(VEGA)、Osteotomy(ZedOsteotomy)、Trauma(ZedTrauma)、が用意されている(Shoulderは近日追加予定)。その中でTHA(人工股関節置換手術)は術野が狭く、カップの設置位置が術後の生活に非常に影響が大きいため、ZedHipが広く普及している。
本稿では主にZedHipを通して整形外科向けの3D術前計画システムについて説明する。また現在試験的に行っている3Dプリンタでの活用についても紹介する。