日本語学2018年7月号(特集:日本語の秘境のいまむかし)vol.37-7

宮地裕 監修, 甲斐睦朗 監修

1,210円(税込)

明治書院

かつて、方言研究の世界で秘境と言われた地域がいくつかある。これらの地域のことばや言語生活は、現在、どのように変化しているのか。本特集号では、それぞれの地域の具体的な言語事象や言語生活の実態にふれつつ、社会とことばの変化について考えたい。


〇檜枝岐方言の現状 半沢康
 ――その独自性と変容――
 
〇白峰方言と日本語史 新田哲夫
 ――推量意志の「うず」を中心に――

〇奈良田 ことばを保つ秘境 吉田雅子
 ――山梨県早川町奈良田方言――

〇静岡県大井川上流井川のことば 木川行央
 ――特徴とその現状――

〇祖谷地方のことば 岸江信介
 ――祖谷に残る古語を追って――

〇椎葉村方言のいまむかし 坂井美日
――静かに消えてゆく、私達のことば ――

【連載】

[ことばのことばかり]はんざわかんいち
[校閲記者のこの一語]斎藤典子
[漢字を追いかける]笹原宏之
[今日に息づく漢文のこころとことば]李軍
[百人一首を味わう]上野誠・深津睦夫