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チーム医療、地域医療、在宅医療。昨今話題になるこれらのキーワードから想起されるのは、医師やコメディカルが各々の専門性を持ち寄り、力を合わせて働く姿だろう。医療現場における「協業」「連携」が、今後ますます切望されるのは間違いない。1つの病院内でチーム医療がうまく機能しても、それだけでは、社会の要請に十分応えられているとは言い難い。地元の訪問看護ステーションと、同じエリアの大学病院と、あるいはエリアを超えて、事によると国境も超えて。協業・連携は、さまざまな「枠組み」「スケール」で求められている。
そのような協業・連携の現場で用いられる情報共有のシステムは、どうあるべきか?患者と主治医、看護師、保健師、技師、訪問看護ステーションのヘルパー、調剤薬局の薬剤師、大学医局の教授…。
これら多様な関係者が、それぞれ簡単な操作でスピーディーに情報にアクセスできるシステム。その設計思想を一言に要約するなら、それは「オープン」だと思う。私たちはこのような議論の末、「LOOKREC」を開発した。主たる用途として遠隔画像診断を想定しているが、真意としてはもっと幅広く、DICOM画像をめぐる社会インフラとして発展させたいと考えている。基盤にはグーグルのパブリッククラウドを採用した。これを決断した2013年当時、周囲からずいぶん不審がられたものだ。今となっては、「オープン」を形にする上できわめて正しい選択だったと確信している。以下、LOOKRECの特徴を紹介したい。