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フィリップス・ジャパンは、2層検出器を搭載したIQon スペクトラルCTの日本国内販売2年が経過し新バージョン『IQon Elite Spectral CT』が発表された。IQon Elite Spectral CTは検査数の多い施設でもルーチンでスペクトラルイメージングが使用できるようにハードウェアが強化され、Spectral Based Imageに新しいイメージングとして“Calcium Suppression”と“Electron density”を追加した。
追加された“Calcium Suppression”はスペクトラルイメージングで骨中のカルシウムを認識して抑制することで、カルシウム抜きの画像を表示することができる。これまで骨挫傷の画像検査は、C の120kVp通常画像では骨挫傷の部分と骨のほかの部分が同じように描出されるため、MRI検査がスタンダードであった。MRI検査を受け
れない方などの骨挫傷の診断フローにも使用できると期待される。放射線治療計画に用いられている“電子密度画像”の解析も自動化される。従来は撮影したCT画像をワークステーションで解析した上で、放射線治療計画システムに転送していたが、スペクトラルイメージングの1つとして電子密度画像が可能になることで、治療計画のワークフロー向上が期待できる。