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近年、各社のCT装置開発が進み、さまざまな方式のdual energy CT装置が薬事承認を得てきたことにより、緩やかな速度ではあるがdual energy撮影技術が臨床に普及され始めている。
しかしながら、現段階では診断への臨床応用が幅広くは進んでおらず、この技術の恩恵を患者が受けることは少ないのが現状である。その臨床応用が遅れている理由としては、この技術の特殊性および、医療従事者のdual energy撮影技術に対する知識の浅さが原因と考えられる。本稿ではdual energy撮影技術の中でも、理解がされやすい「造影剤の使用方法の変化」について岐阜大学病院で得られている知見を紹介する。