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近年では、食の安全が求められ異物の混入防止や青果物においては腐敗などの検査のニーズが高まっているなか、近赤外線領域では、食品表層の水分量の変化を可視化させ樹脂片、ガラス片などを食品に対しては白く見せ、果物では、当てキズや水腐れ部分を果実表面に対し黒く見せることで、異物や障害部位を特定するような事例はよく見かける技術となっている。しかし、食品内部における樹脂異物検出については、未だ十分に検出できていないのが現状である。そこで、DICが開発した近赤外線発光色素を事前に食品製造工程内で使用される樹脂等に練り込むことで、破損した樹脂が、間違って食品に混入した際でも、発光する波長の近赤外線を照射することで、自らが発光し居場所を教えてくれるといったシステムを提案している。また、使用している近赤外線の波長は、比較的食品を透過しやすいこともあり、食品表層や内部に入り込んだ異物も検出することができる特徴をもち、その可視化アプリケーションと適用事例を紹介する。