USB3.0のさまざまなデータ伝送方法/Basler Japan[全4頁]

映像情報インダストリアル 編

380円(税込)

産業開発機構株式会社

市場に登場してから4 年が経ち、今やマシンビジョン業界において確固たる地位を築いているUSB 3.0インタフェイス(別名:USB 3.1 Gen1)※。その成功の過程においては、USB3 Vision規格が重要な役割を果たした。USB3 Vision規格では、USB 3.0ケーブルに関して、プラグの機械的な仕様しか定めていない。USB 3.0の最大ケーブル長は、リリース当初より3mが限界であると言われていたため、その悪い印象が今でも残っている。しかし、このような制限は一般的なUSB規格に完全準拠して設計されたパッシブケーブルにのみ当てはまるものであり、マシンビジョン業界にとっては厳しすぎる仕様といえる。実際のところ、USB 3.0の場合は、パッシブケーブルの最大ケーブル長を8mにすることができる。また、USB 3.0はデータの光伝送やアクティブ伝送にも対応しており、ケーブル長をさらに伸ばすことも可能である。
本稿では、USB 3.0の様々なデータ伝送方法を解説するとともに、用途に応じた方法を提案する。
※ USB 3.0とUSB 3.1 Gen1はまったく同じものを指すため、本稿ではわかりやすいように「USB 3.0」と表記する。