消化管領域におけるSMIの有用性について/長谷川雄一ほか[全8頁]

映像情報メディカル 編

500円(税込)

産業開発機構株式会社

SMI(Superb Microvascular Imaging)は、血流をより高分解能で描出することを主眼に開発されてきたドプラ技術に加え、より低い流速を捕らえることを目的に開発された技術である。進化の要は低流速域で血流描出の妨げとなっていた血流以外の対象物から来る不要のドプラ信号いわゆるモーションアーチファクトを効率よく除去することにより低流速検出能に優れた血流イメージング技術を確立した点である。
今回Aplioがiシリーズとして刷新されたことにより従来のSMI技術の進化にも期待を寄せているところであるが、本稿においては実症例をもとにAplioシリーズ進化の過程で培われた技術の中でも他のモダリティでは表現が不可能といえる広範囲の微細血流を高フレームレートでかつクラッタノイズを低減し映像化できる「SMI」の消化管疾患における臨床的有用性について解説したい。