唾液腺超音波検査におけるSMIの有用性/白石周一[全6頁]

映像情報メディカル 編

500円(税込)

産業開発機構株式会社

近年、超音波診断装置、特に高周波数リニアプローブの画質向上に伴い、唾液腺疾患の画像検査の第1選択として超音波検査が用いられるようになってきている。また、CDI法の技術革新により、これまで捉えにくかった微細な血管構築を捉えられるようになり、腫瘤の良悪性の鑑別診断や、炎症性変化の判定などに寄与すると期待されている。
キヤノンメディカルシステムズ株式会社の超音波診断装置では、高分解能のドプラ技術Advanced Dynamic Flow(ADF)により、従来よりも微細な血流の描出を実現していたが、このADF の技術をベースに、低流速血流とモーションアーチファクトを判別し、低速の血流検出能を高めたSuperb Micro-vascular Imaging(SMI)が搭載され、今まで見えなかった血流を捉えることが可能となった。
さらにAplio i-SeriesではSMIの高感度化、分解能向上、フレームレート向上、低アーチファクト化が図られている。SMIの表示方法としてはカラー表示のcolor-coded SMI(cSMI)とモノクロ表示のmonochrome SMI(mSMI)がある。
本稿では唾液腺疾患の超音波画像を供覧しながら、SMIの有用性について述べる。