産科領域におけるSMIの有用性/堀之内崇士ほか[全4頁]

映像情報メディカル 編

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産業開発機構株式会社

Superb Microvascular Imaging(SMI)は従来の高分解能のドプラ技術であるAdvanced Dynamic flowTM(ADF)をさらに発展させ、生体組織の動きに近いような低流速の血流評価を可能とした新しいドプラ技術である。従来のCDIやADFでは、SMIに比べ、組織からの不要なドプラ信号(モーションアーチファクト)に埋もれた低速の血流信号が失われていた。これに対して、SMIではモーションアーチファクトの影響を低減し、微細な低速の血流描出能を高フレームレートで実現した。
SMIには、モノクロ(mSMI)とカラー(cSMI)の2種類の表示モードがある。mSMIはより低速の血流描出能を上げ、ドプラ信号のみを表示することで血流をより鮮明に表示することができる。一方、cSMIは血流と組織との位置関係がわかり、視認性が高い。
本稿では産科領域において、SMIの特徴を踏まえて、産科領域におけるその有用性を紹介する。