若き日の哀しみ

ダニロ・キシュ 著、山崎 佳代子 訳

東京創元社

第二次大戦中に少年時代を送った旧ユーゴスラビアの作家ダニロ・キシュ。ユダヤ人であった父親は強制収容所に送られ、帰らぬ人となった。悲惨な歴史的背景のもと、自らの少年時代を叙情とアイロニーに満ちた筆致で描いたこの限りなく美しい自伝的連作短編集は読者を容易に子供時代へ誘います。愛犬と悲しい別れをする少年アンディの物語に、誰もが涙するにちがいありません。アンディ少年はあなたでもあるのです。