<グランド小田原賞>周辺視と固視微動に学ぶ「傷の気付き」アルゴリズム/中京大学 情報理工学部 ほか[全10頁]

映像情報インダストリアル編集部

380円(税込)

産業開発機構株式会社

画像検査装置において、傷信号が残存するように照明・光学系を工夫し、高精細なカメラを用意することは可能となった。しかし、傷検出処理は未だに一品一様であり、対象ごとにノウハウを駆使して設計するのが一般的である。これに対してわれわれは、個別事例に通貫した検査原理の機械化には、製造と検査プロセスに通底した熟練検査員の注意・集中意識や視覚生理機構に対する学び・モデル化が必要であると考えている。
本稿では、視覚生理機構の1つである周辺視と固視微動に学び、周囲とは僅かに異なる傷・欠陥を発見するアルゴリズムを提案する。実験より、提案手法は様々な目視検査対象における傷発見プロセスとして、汎用的に適用できる可能性があることを確認した。