心臓イメージ画像の3Dプリンティング-先天性心疾患の症例/マテリアライズジャパン株式会社[全7頁]

映像情報メディカル編集部

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産業開発機構株式会社

3Dプリンティングは、積層造形技術であり、各層を構築していく製造技術の略語である。この技術は、他の工業技術では不可能な独自の造形物を製造することができ、現在の工業技術としては、30年以上にわたって活用されている実績がある。医療分野では、この独創的な機能を用いて、病院が3Dプリンティングを日常の診療において活用することが見出された。複雑な構造を作り出すことができる能力があるため、心臓疾患分野、特に先天性心疾患においてその有用性が注目されている。複雑な先天性心疾患の手術計画は、広範囲にわたる条件と個体間の差異が大きいために非常に困難である。この複雑な構造は、多くの場合、心臓や大血管の異常が複合的に存在している。それは手術計画を決定するべき判断材料である心臓の各領域の空間的関係性を適正に理解することを困難にする。3Dプリントモデルは、複雑な解剖学的構造の診断に貢献している。この記事では、3Dプリントモデルが病院関係者と患者の両者に対する臨床的意思決定とコミュニケーションのサポートにどのように貢献しているかについて説明する。