腎腫瘍のWHO分類の改定の要点と病理診断のポイント/三上修治[全4頁]

映像情報メディカル編集部

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産業開発機構株式会社

 大部分の腎腫瘍は形態学的所見のみに基づいて病理診断することが可能であると考えられてきた。しかし、2011年に発行された腎癌取扱い規約や2016年に改定されたworld health organization(WHO)分類では最新の分子生物学的知見を取り入れた組織分類が採用されたため(表)、形態学的所見のみでは確定診断できない組織型が含まれている。そのため、下記に示すような組織学的特徴を考慮した上で免疫組織学的検索等の適切な追加検索を行って確定診断を行うことが望まれる。