1.5T MRI『ECHELON Smart』の使用経験/髙木敬紀[全6頁]

映像情報メディカル編集部

500円(税込)

産業開発機構株式会社

当院は、2011年9月より脳神経外科救急の24時間受け入れを開始して以来、MRI検査の必要性が増し、検査件数も年々増加してきた。当初は1T MRI装置1台で対応していたが、検査件数の増加とともに救急対応に支障が生じることが多くなり、2016年に3T MRI装置を新規導入し2台での運用となった。1T MRI装置が2005年に導入した装置のため、Parallel imagingや体動補正等の機能も搭載していなかった。そのため、画像情報量への不満や、静止の困難な場合の多い脳卒中や高次脳機能障害患者での検査の画質の低下、再撮による検査時間の延長などの問題が目立つようになり、今回1.5T MRIへの更新となった。当院のMRI検査件数は、2016年度の1年間で6 ,140 件のうち頭頸部検査が6 ,027 件で、約98%を占めており頭頸部検査への偏りが見られる。よって、主に頭部検査の内容として、『ECHELON Smart』の導入3ヵ月での初期使用経験を示す。