季刊刑事弁護61号(2010,spring)

季刊刑事弁護編集部

2,000円(税込)

現代人文社

[特集:被害者参加制度の導入と刑事弁護の変容]
特集にあたって 指宿 信
被害者参加制度がもたらした影響-刑事弁護センター・被害者支援委員会の
アンケート調査等を分析して 奥村 回
被害者参加制度と公判-アンケート調査等の分析に基づく考察 阿部 潔
自動車運転過失傷害事件-被害者参加弁護士と被告人弁護人の両方を経験して 赤松範夫
殺人事件の遺族と臨んだ裁判員裁判 番 敦子
自動車運転過失致死事件の遺族と臨んだ裁判 浅香 健
業務上過失致死傷事件(海難事故)の弁護活動を通じて 川上 有
被害者が参加する少年審判・裁判に臨む 藤木秀行
被告人の防御権へのインパクト 岡田悦典
被害者参加制度の憲法学と弁護士倫理-2つの問題提起 宮澤節生
傷害致死事件の裁判員裁判 稲田隆司
被害者の落ち度を争った裁判員裁判 吉村真性

[決定! 第7回季刊刑事弁護新人賞]
最優秀賞:ブレイクスルー思考的弁護活動の一例 市川雅士
優秀賞:高齢者の万引事件-情状弁護における福祉との連携 寺林智栄
優秀賞:もう1つの実況見分 白 諾貝

[巻頭論文]
取調べ全過程の録音・録画の一日も早い実現を-高野山事件の録音分析結果を中心に 村井敏邦
[単発論文]
裁判員裁判各地1号事件の検討(福岡・熊本・立川) 大出良知
裁判員裁判のために対人援助専門職は何ができるか 藤原正範
裁判員裁判のはじまりと死刑問題 柳 重雄
本当に絞首刑は残虐な刑罰ではないのか? 後藤貞人
公訴時効再論 井戸田 侃
未決勾留日数の全部算入-韓国憲法裁判所の違憲決定を手がかりに 石田倫識
[刑事弁護レポート]
Winny開発者に逆転無罪判決!-価値中立のソフト開発行為と幇助犯の成立範囲 秋田真志
多くの人の協力で得た無罪判決 梅本英広
若年性認知症による公訴棄却 辻川圭乃
薬物事犯の実刑相当事案における治療目的保釈 白鳥玲子

[連載]
少年事件研究会リレー報告7:調査官や関係諸機関と連携して更生につなげる 東京弁護士会「付添人プラクティス」
勝つための戦略的法廷プレゼンテーション技術8:戦略シナリオの重要性 八幡紕芦史/辻 孝司/遠山大輔
もう一歩踏み込んだ薬物事件の弁護術23:薬物性の証明 小森 榮/牧野由紀子
法律家のための犯罪学入門3:犯罪学におけるエビデンス(科学的根拠) 浜井浩一
発話者の同一性識別と耳撃記憶の心理学(最終回):捜査方法 A・ダニエル・ヤーミー(訳:厳島行雄/笠原洋子)
桜丘だより30:必要かつ十分な弁護 櫻井光政
刑弁フォーラム活動報告13:出張企画!公判前整理手続を学ぶ! 竹内明美
[Q&A刑事弁護]
被害弁償の仕方 掛樋美佐保
[Q&A少年事件]
少年との接見・面会 村中貴之
[世界の刑事司法]
DNA鑑定と刑事司法 幡新大実
[刑事弁護ニュース]
裁判員裁判事件28件を検証-「裁判員裁判に関する経験交流会」報告 日本弁護士連合会裁判員本部経験交流会プロジェクト・チーム
中国・韓国との比較にみる日本の裁判員裁判の将来的課題-国際セミナー「東アジアにおける市民の刑事司法参加」報告 村岡啓一
[刑事弁護日誌]
ある過疎地の否認事件 松本和人
[コラム]
新人弁護士日記:勾留請求させない! 中谷拓朗
ロー・スクール通信:新鮮な実務系科目 中村祐介
司法修習日々の徒然:卒業 小雪
傍聴席から:「顔の見える事件」 松本智恵
話題の1冊:浜井浩一著『2円で刑務所、5億で執行猶予』
Cinema Guide:グラン・トリノ
[判例レビュー]
大阪高判平21・10・8・札幌高判平21・10・22 穴沢大輔/中島 宏
[Book Review]
小坂井久著『取調べ可視化論の現在』 木谷 明
ジム・ドワイヤーほか著『無実を探せ! イノセンス・プロジェクト』 田中輝和
[View]
北尾トロ