季刊刑事弁護58号(2009,summer)

季刊刑事弁護編集部 著

2,000円(税込)

現代人文社

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郷田マモラ
[特集:裁判所は変わりつつあるのか-無罪・勾留却下ラッシュ?]
本特集の趣旨 森下弘
捜査側による証拠の捏造の疑いがあるとして無罪とした事例 藤田正隆
自白が捜査官の追及による虚偽の疑いがあるとして無罪とした事例 古川雅朗
犯罪を立証する証拠はないとして無罪とした事例 小山治郎
被告人の弁解を認め殺人事件ではなく事故と認定して無罪とした事例 坂本邦彦
被害者供述は信用できず犯罪の証明がないとして無罪とした事例 青木正人
発進時の被害者の位置に関する立証が不十分なため無罪とした事例 今村幸次郎
共謀を裏づける証拠がないとして無罪とした事例 山本毅
違法な取調べによる自白は信用性がないとして無罪とした事例 中山修身
被害者供述の矛盾を突いた弁護側主張を認めて無罪とした事例 馬場智巌
自白の任意性を否定して無罪とした事例 大前治
痴漢否認事件で勾留請求が却下された事例1 角田雄彦
痴漢否認事件で勾留請求が却下された事例2 白鳥玲子
住居侵入窃盗で勾留請求が却下された事例 渡辺一成
傷害事件で勾留に対する準抗告が認められた事例 亀山元
勾留に対する準抗告認容事例と若干の考察1 萩原猛
勾留に対する準抗告認容事例と若干の考察2 金岡繁裕
余罪のある詐欺事件で勾留延長に対する準抗告が認められた事例 菅本麻衣子
大麻取締法違反(所持)事件で勾留取消請求が認められた事例 大井琢
[特別企画:被疑者国選弁護と司法支援センター]
企画趣旨 岡田悦典
被疑者国選弁護制度導入と被疑者弁護の課題 春日 勉
日本司法支援センターの現状と課題 田岡直博
刑事弁護の専門性と法テラス法律事務所 村木一郎
地域におけるスタッフ弁護士の役割 南川 学
弁護士過疎地域の現状と公設事務所への期待 葦名ゆき
被疑者弁護と公的弁護制度の将来的課題 岡田悦典
[巻頭]
裁判員制度の幕開けと刑事弁護人の役割 大出良知

[単発]
東京三弁護士会における触法調査少年当番弁護士制度について 村中貴之
[刑事弁護レポート]
「自白調書」「2号書面」を排斥し無罪 岡慎一
初めての国選が正当防衛で無罪 出口聡一郎
被告人Wは無罪。 佐藤真吾/中島正博/坂口唯彦
取調べ一部録画DVDを活かして得た無罪 佐藤正子
[付添人レポート]
控訴審で55条移送を獲得-DV被害構造や心理学的手法を用いた弁護活動 中村勉
[連載]
少年事件研究会 リレー報告4:否認する少年を受容し、内省を促す付添人活動 横浜弁護士会「少年問題研究会」
発話者の同一性識別と耳撃記憶の心理学1:発話者同一性識別と耳撃記憶 A・ダニエル・ヤーミー(訳:厳島行雄/笠原洋子)/厳島行雄/中北龍太郎
勝つための戦略的法廷プレゼンテーション技術5:法廷戦略の実践-里見達彦事件から見えてきたもの 八幡紕芦史/辻孝司/遠山大輔
もう一歩踏み込んだ薬物事件の弁護術20:再犯者と執行猶予 小森榮
事例から学ぶ証人尋問のテクニック!最終回:尋問べからず集 大阪弁護士会刑事弁護委員会ダイヤモンドルール研究会ワーキンググループ
刑弁フォーラム活動報告10:講演「裁判員裁判を見据えた接見技術」 和田恵
[Q&A刑事弁護]
遺失物横領となるか窃盗となるかの境目 掛樋美佐保
[世界の刑事司法]
イングランド・ウェールズにおける量刑手続の客観化 幡新大実
米国司法制度調査報告 その1 寺田有美子
[刑事弁護ニュース]
第19回全国付添人経験交流集会報告 馬場望
裁判員裁判時代の情状弁護活動のあり方を考える-第13回刑事弁護経験交流会 坂根真也
取調べの一部可視化で自白の任意性をめぐる争いは解消されるか-模擬裁判の経験から 吉川陽淑
[傍聴席から]
被害者参加制度
[刑事弁護日誌]
薬物副作用と窃盗(再度の執行猶予) 渡辺淑彦
[新人弁護士日記]
犯罪被害者法律援助事件の思わぬ効果 徳山育弘
[司法修習 日々の徒然]
いざ、スタート 小雪
[ロー・スクール通信]
ソクラテス・メソッド賛否こもごも 中村祐介
[法律事務所訪問]
岡山パブリック法律事務所
[話題の一冊]
アメリカ人弁護士が見た裁判員制度 中山博之
[判例レビュー]
名古屋地決平20・10・27/さいたま地決平19・4・27/札幌高判平19・11・13 中島宏