季刊刑事弁護49号(2007,spring)

季刊刑事弁護編集部 編

2,000円(税込)

現代人文社

[View]周防正行
[巻頭]
新しい国選弁護制度の発足と今後の課題-2009年対応態勢を中心に 佐藤太勝
[単発]
前進する死刑問題をめぐる議論-人権と死刑を考える国際リーダーシップ会議から 柳 重雄
裁判員裁判には「説示」が不可欠 五十嵐二葉
責任能力・訴訟能力・受刑能力 北潟谷 仁
[座談会]
法科大学院における刑事弁護教育を検証する 浅井 正・國弘正樹・四宮 啓・上田國廣・秋田真志・村岡啓一
[決定!第4回季刊刑事弁護新人賞]
最優秀賞/被告人に寄り添う情状弁護 谷口太規
優秀賞/再度の執行猶予をめざして 紺野明弘
優秀賞/有罪証拠の中に潜んでいた無罪証拠 小澤 進

[特集:模擬裁判員裁判を検証するPart2-伝聞証拠をどう取り扱うか]
裁判員裁判と証拠能力-特信性と任意性の立証のあり方を中心に 森下 弘
裁判員裁判と証拠法-調書裁判から公判裁判へ 渡辺 修
〈模擬裁判報告〉札幌/任意性と罪体の立証を分けない-被告人質問による総合的判断 中山博之
〈模擬裁判報告〉埼玉/2号書面と自白調書に関して-現れた論点 鍜治伸明
〈模擬裁判報告〉東京/裁判員に道標を示したミニ冒陳 小林 剛
〈模擬裁判報告〉金沢/特信性・任意性の評議に-裁判員が参加することの意義 中西祐一
〈模擬裁判報告〉兵庫/特信性・任意性に対する-裁判員の理解度 森川 拓
〈模擬裁判報告〉島根/書面より尋問でイメージづかせること 鳥居竜一
〈模擬裁判報告〉徳島/調書の採否に裁判員が参加することの重要性 堀井秀知
〈コラム〉模擬裁判の意義 伊東克宏

[特別企画:医療観察法の実務・運用と今後の課題]
医療観察法の改正と司法と医療の積極的な交流をめざして-企画の趣旨とねらい 磯田丈弘
施行後1年の医療観察法制度に見た付添人の業務と役割 伊賀興一
〈ケース報告〉軽微な傷害事件の申立てに「医療を行わない」審判 加藤丈晴
〈ケース報告〉環境調整に重点を置いた付添人活動 大岩和紀
〈ケース報告〉抗告審における申立て却下事例 服部弘昭
医療観察法の施行により改めて浮上してきた問題点 池原毅和
医療観察法-司法精神医学の立場からの私見 中谷陽二
入院患者に対してどのような医療を提供しているのか 平林直次・樽矢敏広
医療観察法の解釈・運用に関する問題点と検討 安田拓人
[刑事弁護レポート]
違法収集証拠排除による無罪 松尾善紀
[付添人レポート]
アスペルガー障害を認定して医療少年院送致の決定 タリウム事件弁護団

[連載]
〈刑弁フォーラム活動報告2〉弁護人のための情報局 坂根真也
〈アメリカ合衆国のロースクール教育7〉アメリカ刑事司法の7つの神話-ロドニー・アップホフ教授の告発 村岡啓一
〈もう一歩踏み込んだ薬物事件の弁護術11〉保釈を考える 小森 榮
〈交通事故弁護請負い講座15〉JL907便ニアミス事件無罪判決について 米倉 勉
〈事例から学ぶ証人尋問のテクニック!14〉ケース・セオリーを見極めろ!-反対尋問の準備の方法 大阪弁護士会刑事弁護委員会ダイヤモンドルール研究会ワーキンググループ
〈桜丘だより19〉事務所説明会での実験 櫻井光政
[Q&A刑事弁護]
不当な接見禁止に対抗するための手段 依田高明
[刑事弁護ニュース]
死刑執行停止に関する大阪公聴会-「いま一度、死刑を考える--あなたが裁判員になる前に」 江村智禎
欧州における死刑廃止-東京日仏学院・東京ドイツ文化センター・日仏会館の一連の企画に参加して アムネスティ・インターナショナル日本死刑廃止ネットワーク東京
[Cinema Guide]
羅生門
[刑事弁護日誌]
司法過疎の現実 藍原義章
[新人弁護士日記]
「みとめたほうが…」 廣部俊介
[ロー・スクール通信]
つなげていきたい! 伊与部なつこ
[傍聴席から]
証人の話す向き 石原 悟
[刑事弁護判例アップ・トゥ・デイト]榎本雅記
[判例レビュー]
東京地判平15・6・26 中島 宏
大阪地判平18・6・29 中島 宏
長野地松本支判平18・5・17 中島 宏