季刊刑事弁護46号(2006,summer)

季刊刑事弁護編集部

2,000円(税込)

現代人文社

[特集:わかりやすい裁判―裁判員時代の刑事法廷のあり方を考える]

「わかりやすい裁判」を解剖する―企画の趣旨とねらい 指宿 信
わかりやすい弁論とは 中山博之
合意書面の功罪 村岡啓一
自白の信用性の立証と心証形成―ある殺人未遂事件を素材として 佐藤 學
プレゼンテーション・ツールの紹介 引原裕一郎+藤本光太郎
プレゼンテーション・ツールの功罪―心理学的観点から 井上智義
法廷プレゼンテーションとその規律―諸外国の例を参考にして 指宿 信
陪審制と「わかりやすい裁判」―アメリカ司法における市民参加の新しい試み 岡田悦典
裁判員の思考体系―弁論・立証活動・評議で留意すべき点 大河原眞美
記事制作の観点から―わかりやすさ、読みやすさ、正確さの実践 山口 進
法廷用語と市民の認識 藤田政博
アンケート調査/検察審査会経験者から見た「わかりやすい刑事裁判」とは 指宿 信+季刊刑事弁護編集部
[事件の風土記]
鹿児島選挙違反事件 その4/裁判の席に座らせられる不条理 毛利甚八

[単発]
日本司法支援センターと新たな国選弁護制度 岡 慎一
広島女児殺害事件弁護団のマスコミ対応と考え方 今枝 仁
ニック・ベイカー事件の英語通訳をめぐる諸問題 水野真木子
立川防衛庁宿舎イラク反戦ビラ入れ事件逆転有罪―「表現の自由」を枕詞として使用しているにすぎない高裁判決 内田雅敏
裁判官の尋問のあり方を考える―後藤・秋田両弁護士のご批判にお答えしつつ 杉田宗久
少年法改正後の逆送と移送の趣旨―板橋事件逆送決定を契機に 正木祐史
隘路の中の刑事弁護―現状を打開する方策はあるか 木谷 明

[刑事弁護レポート]
無罪の主張か裁判の短縮か 服部達夫
「人質司法」ゆえの控訴審 大熊裕起
[付添人レポート]
試験観察に関わる活動 五嶋俊信
検察官関与第1号事件 児玉勇二
[世界の刑事司法]
イリノイ州死刑諮問委員会と米国の取調べの可視化について―トーマス・P ・サリバン氏に聞く 聞き手:指宿 信/通訳:寺中 誠
デンマーク刑法における「神罪」―ムハンマド風刺画事件に適用されるか? 松澤 伸
[Q&A刑事弁護]
控訴権者と控訴審での保釈 掛樋美佐保
[刑事弁護ニュース]
広島における「接見等禁止決定に対する全件(準)抗告」の取組みについて 今枝 仁
全国付添人経験交流集会@岡山 田辺美紀
拷問等禁止条約初の日本政府報告書提出 東澤 靖
「保釈シンポジウム」開催される 安武雄一郎
死刑執行停止に関する横浜公聴会「被害者支援と死刑問題」 大河内秀明
刑事弁護フォーラム企画、続々と始動! 谷口太規

[連載]
事例から学ぶ証人尋問のテクニック!?/証人の言い逃れを許すな!―弁解を封ずる高等テクニック(その1) 大阪弁護士会刑事弁護委員会
ダイヤモンドルール研究会ワーキンググループ
交通事故弁護請負い講座?/調書差替えを暴き、無罪に 小島周一
もう一歩踏み込んだ薬物事件の弁護術?/薬物鑑定書を読む その3―鑑定書から情報を得る 小森 榮
アメリカ合衆国のロースクール教育?/変容する弁護士像―オクラホマ・シティ大学ロースクール100周年記念講演会 村岡啓一
桜丘だより?/始まった公判前整理手続 櫻井光政
[ブック・レビュー]
取調べ受忍義務とは何か 高野 隆
死刑制度の本格的な検討は避けられない、と実感 福島 至
刑事立法の事後的検証のあり方を示す 三島 聡
[Cinema Guide]
トゥルー・クライム
[ロー・スクール通信]
無事修了! だけど…… 森家けい
[新人弁護士日記]
初出動にて 南川 学
[刑事弁護日誌]
Iさんのこと 貞弘貴史
[法律事務所訪問]
名古屋南部法律事務所
[判例レビュー]
京都地判平17・8・25、東京高判平17・9・15 中島 宏
[傍聴席から]
一般人にもわかる尋問を 大澤芳岳
はじめての裁判傍聴