季刊刑事弁護67号(2011,autumn)

季刊刑事弁護編集部

2,000円(税込)

現代人文社

[特集:裁判員裁判における否認事件と弁護]
本特集の趣旨 中山博之
事例報告1:暴行・脅迫がないとして窃盗と傷害に認定落ちとなった事例 鍜治伸明
事例報告2:殺意が否定されて傷害致死に認定落ちとなった事例 谷萩陽一
事例報告3:覚せい剤の知情性が否定されて初の全面無罪となった事例 浦崎寛泰
事例報告4:暴行の程度が軽いとして窃盗と傷害に認定落ちとなった事例 大江洋平
事例報告5:同種前科があっても犯人とはされなかった事例 江川勝一
事例報告6:未必の故意が否定されて傷害致死に認定落ちとなった事例 佐藤 力
事例報告7:有罪立証が不十分として無罪となった事例 藤本勝也/高安 聡
事例報告8:正当防衛が認められて無罪となった事例 杉山一統/渥美利之
最近の裁判例に見る裁判員裁判の特徴と問題点 門野 博
座談会:裁判員裁判で否認事件の裁判は変わったか 加藤克佳/坂根真也/野平康博/村木一郎/谷萩陽一/中山博之

[巻頭]
「検察の在り方検討会議」 提言をどう受け止めるか 山下幸夫
[単発]
「取調べ可視化」の動向 小坂井 久
本当に絞首刑は残虐な刑罰ではないのか?(その2) 後藤貞人
破棄判決の拘束力について 古賀康紀
再審請求審における未提出証拠の開示(上) 指宿 信
[刑事弁護レポート]
布川事件再審無罪判決と弁護活動 秋元理匡/松江頼篤
あるクレプトマニアの情状弁護で新人弁護士が得たもの 田中 拓
一部無罪が隠し続けた枷を解かすように 天野太郎
[付添人レポート]
聴覚障がいをもつ少年を手話通訳と情状鑑定で保護観察に 佐藤隆太/藤原美佐子
[世界の刑事司法]
韓国・国民参与裁判の現状と課題(上) 李 東熹
変動するアジアの死刑4:アジアにおける共産主義と死刑-中国、ベトナム、北朝鮮 デイビッド・T・ジョンソン/訳:田鎖麻衣子
[刑事弁護ニュース]
市川寛・元検事に聞く:「暴言検事」はなぜ生まれたか-佐賀市農協背任事件 編集部
第21回全国付添人経験交流集会報告 金矢 拓
[刑事弁護日誌]
陸の孤島での刑事弁護 佐藤真吾
[新人弁護士日記]
不起訴処分 太田 茂
[司法修習 日々の徒然]
裁判員裁判における被告人のジレンマ 大海原
[ロー・スクール通信]
模擬裁判 谷川浩輔
[連載]
接見交通権確立の闘い最前線1:接見交通権確立実行委員会と接見国賠訴訟の切り拓いた地平 赤松範夫
判決後の処遇・更生と弁護活動1:なぜ「判決後の処遇・更生」を弁護士が考えるのか 大杉光子
法律家のための犯罪学入門9:犯罪統計入門Ⅱ-少子・高齢化と犯罪・刑罰 浜井浩一
刑事弁護人のための刑法2:未必の故意(殺意) 本庄 武/山下幸夫
孫子の兵法に学ぶ法廷戦略5:法廷戦略は、いつ、どのように設定するべきか(虚実篇) 八幡紕芦史/中野勝之/堀 悠子
桜丘だより36:地味な裁判員裁判 櫻井光政
北尾トロの弁護人!これで裁判勝てますか2:傷害致死事件 北尾トロ
[Q&A少年事件]
環境調整-家庭環境の調整と帰住先探し 馬場 望
[ブック・レビュー]
指宿信著『刑事手続打切り論の展開』 中山博之
[判例レビュー]
名古屋地岡崎支判平23・3・24 高冨 彩
[Cinema Guide]
裁判長! ここは懲役4年でどうすか 加藤英一郎
[続・事件の風土記]
冤罪に翻弄された少年たち 毛利甚八