季刊刑事弁護70号(2012,summer)

季刊刑事弁護編集部

2,000円(税込)

現代人文社

[特集]公判弁護技術としての証拠法_裁判員裁判を契機として変わるか
本特集の趣旨 南川 学
弁護のための証拠法ム証拠法理論を実践に生かすために 水谷規男
当事者主義と証拠法 白取祐司
統合捜査報告書と合意書面 岡田悦典
証拠の関連性について 角田雄彦
裁面調書 伊藤 睦
前科・類似事実立証 正木祐史
プレゼンテーション 指宿 信
被告人の供述態度による事実認定への影響 南川 学
事例報告1:2号書面採用の攻防 大河内秀明
事例報告2:弁護人による実況見分・検証の活用事例 谷田豊一
事例報告3:取調べDVDの活用 佐田元眞己
[特別企画]障がい者を刑務所に入れないための弁護
企画の趣旨ム刑事弁護に新たな風を 川島志保
大阪弁護士会における取組みム障害のある人の特性を理解した弁護活動のために 辻川圭乃
障がいのある犯罪行為者への対応ム諸外国でのダイバージョンを用いた取組み 水藤昌彦
ケース1:広汎性発達障がい・窃盗、地域定着支援センターとの協働 安田聡剛
ケース2:パーソナリティ障がい・放火、福祉サービス事業所との協働 鈴木穂人/中西章子/小林加奈/野口博文
ケース3:自閉症・傷害・傷害致死、地域の支援者との協働 松浦信平
ケース4:知的障がい・住居侵入、社会福祉士との協働 伊藤正朗/富海 隆
[単発論文]
少年事件で死刑にどう向かうべきかム世論と専門的知見の相克の中で 本庄 武
証拠開示国賠のススメム検察改革の現在と公正な証拠開示の実現に向けて 指宿 信
取調べ「可視化」の情況ム国家公安委員会委員長研究会・最終報告を契機として 小坂井 久
性犯罪者における地域トリートメント 斉藤章佳
実務家のための判例中心刑事補償法の基礎(上) 松尾剛行
[刑事弁護レポート]
震災と公判手続の更新そして無罪判決 照井克洋
精神発達遅滞をもつ被告人の弁護 岩永 愛
最高裁、Winny開発者に無罪 秋田真志
[Q&A刑事弁護]
国選弁護事件における被告人の訴訟費用負担 平澤威海
[Q&A少年事件]
調査官、鑑別技官、裁判官との接し方 村中貴之
[連載]
〈この弁護士に聞く1〉櫻井光政
〈少年事件研究会 リレー報告16〔最終回〕〉性同一性障害の外国人少年 神奈川「少年問題研究会」
〈裁判員裁判事例研究シリーズ2〉動機解明のための証拠の再検討 法テラス本部裁判員裁判弁護技術研究室
〈接見交通権確立の闘い最前線4〉再審への扉を開く接見国賠 中田 大
〈判決後の処遇・更生と弁護活動4〉暴力事犯者処遇と弁護活動 臼井陽子/小原健司/中村和浩/古川美和
〈法律家のための犯罪学入門12〉社会調査(世論調査)の理論と仕組みム「Trust in Justice」の調査結果から 浜井浩一/津島昌寛
〈刑事弁護人のための刑法5〉共犯 金 尚均/遠山大輔
〈孫子の兵法に学ぶ法廷戦略8〉尋問の技術を深める(行軍篇) 八幡紕芦史/中野勝之/堀 悠子
〈桜丘だより39〉異なる言い分 櫻井光政
〈北尾トロの弁護人!これで裁判勝てますか5〉殺人未遂、公務執行妨害事件 北尾トロ
[世界の刑事司法]
〈変動するアジアの死刑7〉アジアの死刑から学ぶこと Part2ム多様性と特徴 デイビッド・T・ジョンソン/訳:田鎖麻衣子
[ブック・レビュー]
『植村立郎判事退官記念論文集ム現代刑事法の諸問題』 加藤克佳
[判例解説]
最三小判平23・12・19 99 穴沢大輔
刑事弁護判例アップ・トゥ・デイト 辻本典央
[コラム]
〈刑事弁護日誌〉東日本大震災と気仙沼の刑事弁護 東 忠宏
〈新人弁護士日記〉修業中! 村岡美奈
〈司法修習 日々の徒然〉反省とは何ですか 仙人掌
〈ロー・スクール通信〉ありがとう 谷川浩輔
〈話題の一冊〉市川寛『検事失格』
〈Cinema Guide〉39 刑法第三十九条 加藤英一郎