原子力事業に正義はあるか――六ヶ所核燃料サイクルの真実

秋元健治 著

2,420円(税込)

株式会社 現代書館

青森県六ヶ所村での小川原開発から、使用済み核燃料再処理工場、低レベル放射性廃棄物処分場、MOX燃料加工工場の誘致と反対をめぐる争いと、その受け容れまでの歴史を詳述。土地買収・漁業権買い取りなどの歴史が分かりやすく書かれており、日本のエネルギー政策がいかに金権まみれで非民主的に進められてきたかが分かる。文章は非常に分かりやすく読みやすい。東日本大震災と福島原発事故をふまえ、今後のエネルギー政策について提言。青森だけでなく、全国の核施設のある地域で参考にできる必読資料本。

[編著者紹介・編集担当者より]
1959年生まれ。青森県出身。早稲田大学社会科学部卒、東北学院大学大学院、岩手大学大学院修了。農学博士(岩手大学)。現在、日本女子大学教授。原子力問題の著作『むつ小川原開発の経済分析──「巨大開発」と核燃サイクル事業』(創風社)、『核燃料サイクルの闇──イギリス・セラフィールドからの報告』『原子力事業に正義はあるか──六ヶ所核燃料サイクルの真実』『原子力推進の現代史』(現代書館)等。
他に現代史研究の著作『戦艦大和・武藏』『真珠湾攻撃・全記録』『玉と砕けず─サイパン・大場大尉の戦い』『覇権なきスーパーパワー・アメリカの黄昏』『狙撃兵 ローザ・シャニーナ――ナチスと戦った女性兵士』(現代書館)等。

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