鵺の家

廣嶋玲子

東京創元社

茜は豪商天鵺家の後継ぎ、鷹丸の遊び相手として迎え入れられる。数々のしきたり、異様に虫を恐れる人々、鳥女と呼ばれる守り神。茜がようやく慣れてきた矢先、屋敷の背後に広がる黒い森から鷹丸の命を狙って人ならぬものが襲撃してくる。それは、かつて魔物に捧げられた天鵺家の女、揚羽姫の怨霊だった。一族の負の鎖を断ち切るため、茜と鷹丸は森へ向かう。『送り人の娘』『ふしぎ駄菓子屋銭天堂』で人気の著者の時代ファンタジー。