愛を喰らえ!!

ルネッサンス吉田

1,100円(税込)

太田出版

◆中村明日美子推薦!

「尖ってつっけんどんで痛々しい。
臆病で繊細であたたかくてやさしい。
それが吉田さんの漫画(ことば)。」

――男が嫌いだ、心の底から。
◆男が嫌い。家族が憎い。自分自身を傷つけたい。でも心の底では、愛したいと願っている。
この物語は、古い花街で風俗店の店長として生きる女・百花の傷と恢復の軌跡である。男に身体を犯され、性の対象とされることに憎悪を抱く彼女は、男を男に売ることに歪んだ悦びを覚えている。女三代を絡めとる深い業に、終わりはあるのか。
画面を埋め尽くすモノローグと、執拗に繰り返される強迫的な会話――マンガ界の異端児・ルネッサンス吉田が過剰な言葉をもって描き出す、絶望とロマンス、そして救済のすべて。